- 2019-3-20
- 雑記
はじめのご挨拶の記事で、リーマンショック後、私は投資に対する態度を改めたと申しました。
自分のカンだけで投資していると、次のリーマン級のショックが来た時に再びやられる。私の場合、これが基本にあります。自分には、あのようなショックに事前に備えられるようなリサーチ能力が無いからです。
リーマンショック時、世界中の株式暴落と円高外貨安で私のポートフォリオは大きく毀損しました。日経平均株価は2008年10月28日に一時1982年以来の最安値6994円90銭を記録しました(終値は7621円92銭)。日本株、外国株、外債(為替ヘッジ無し)。全て値下がりしました。分散投資でリスク低減しているつもりでしたが、機能しませんでした。素人だから下手なんです。
リーマンショックよりの前の2007年12月21日に ロイターが配信した記事で、市場関係者の2008年日経平均レンジ予想を振り返ってみました。
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訂正:〔表〕市場関係者30人の日経平均予想レンジ=2008年株式見通し訂正:21日配信の以下の記事で、三井住友銀行の宇野大介氏の部署名および肩書きを訂正します。
[東京 21日 ロイター] ロイターがヒアリングした関係者30人の2008年の日経平均予想レンジは以下の通り。(12月17日─20日にヒアリング実施)──────────────────────────────────── 日経平均の予想レンジ────────────────────────────────────
野村証券金融経済研究所 藤田貴一ストラテジスト 15000─17500
大和証券SMBC 高橋和宏エクイティマーケティング部部長 14500─19500
日興コーディアル証券 馬渕治好国際市場分析部長 15000―19500
大和総研 木野内栄治チーフテクニカルアナリスト 14000─17500
ゴールドマン・サックス証券
キャシー・松井チーフ日本株ストラテジスト 14500─17000
モルガン・スタンレー証券 神山直樹日本株ストラテジスト 14000―17000
リーマンブラザーズ証券 宮島秀直チーフストラテジスト 14500―17500
三井住友銀行 宇野大介市場営業推進部チーフストラテジスト (訂正) 13500─16500
新生銀行 作本覚アセットマネージメント部部長 15000─19000
第一生命経済研究所 嶌峰義清主席エコノミスト 12500─16000
興銀第一ライフアセットマネジメント
宮田康弘シニア・ポートフォリオマネジャー 14000─19000
ピクテ投信投信顧問 小野塚二也ヘッドトレーダー 14000─18000
大和証券投資信託委託 長野吉納シニア・ストラテジスト
15000─19000
三菱UFJアセットマネジメント 石金淳運用企画Gストラテジスト 15000─21000
みずほ投信投資顧問 岡本佳久執行役員 14000─18500
ちばぎんアセットマネジメント 安藤富士男専務 15000―20000
新光証券 瀬川剛エクイティストラテジスト 15000─18000
SMBCフレンド証券 松野利彦投資情報室次長 14500─18500
みずほインベスターズ証券 稲泉雄朗投資情報部長 15000―18500
コスモ証券 清水三津雄エクイティ部副部長 14000─20000
東海東京証券 鈴木誠一マーケットアナリスト 14000―18000
水戸証券 松尾十作投資情報部長 14500―19000
東洋証券 大塚竜太投資情報部長 14500―18000
丸三証券・専務 水野善四郎氏 15000─19000
草野グローバルフロンティア 草野豊己代表取締役、 13000─16000
ファンドクリエーション投信投資顧問
山田拓也シニアファンドマネージャー 14000─17500
マネックス証券 清水洋介投資情報部長 15500─19500
エース証券 子幡健二専務 15000─18000
岡地証券 森裕恭投資情報室長 14000─17500
丸和証券 大谷正之調査情報部次長 14500─19500 ──────────────────────────────────── (出所)ロイター 2007年12月21日 東京
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リーマンショックを難無く回避できた投資家は少数なのではないでしょうか。
でも、少数でも難を回避した投資家はいました。
私は当時思ったんです、なぜ彼等は難を回避できたのか。彼等は暴落に備えるべきだという情報を得たはずだと考えました。知りたい、そして、リーマンショック級のショックが次起きた時には自分は難を回避したいと。彼等はどこでそういう情報を得たのか。
なかなか糸口は掴めませんでした。
しばらく経ったある日、糸口のようなものに私は出くわしました。
私は、「大前研一ライブ(ビジネス・ブレークスルー制作)」という番組を視聴していたのですが、その中で、「Newsmax」という媒体が発信したひとつの記事が取り上げられました。Newsmax は、アメリカのお金持ちが資産運用の参考にしている媒体のひとつのようでした。
大前研一ライブは、投資・資産運用の番組ではありません。世界中のニュースの中からビジネスに直結するニュースを大前研一氏がピックアップして徹底的に解説する番組です。とてもハイクオリティな番組だと思います。ご存知でない方は情報収集してみる価値があると思います。
私は Newsmax のサイトに飛び、無料ニュースメルマガを講読し始めました。
無料ニュースメルマガには、投資情報リサーチファームの広告を兼ねた無料の記事も含まれていて、私は辞書アプリを使いながら、それを読み漁っていきました。
初めは、英文を読むのは不得意だったので大変でした。1行に分からない単語が5〜6個あったので、投げ出しては舞い戻り、また投げ出しては舞い戻りの繰り返しでした。
こんな私でも続けられたのは、iPad と辞書アプリのおかげです。iPadで記事を読み、分からない単語は記事から辞書アプリにコピペ。昔の紙の分厚い辞書しか無かったら、逃げ出したあと舞い戻らなかったと思います。
無料記事を読み漁っているうちに、有料記事の料金を知りたい欲求が超える日がやってきました。当時、講読料はたぶん$198/年だったと思います。講読して思ったのは、これは勉強になる、お金を払って講読して良かった、ということでした。このリサーチファームさんにはそれ以来ずっとお世話になっています。
レポートの講読を決めた理由の一つは、このリサーチファームさんは、GM/ゼネラルモーターズの破産を予見しレポートを出していたことでした。
このレポートを世に出せば恐らくバッシングの嵐に遭うだろう、多くの講読者が離れていくだろう。と、当時そのリサーチファームさんは心配したそうです。でも出したのです。悪い予感は的中し、GMが破産するわけないだろと言って怒り出し講読契約を解除する人が大勢出たそうです。2009年6月1日、GMは連邦倒産法第11章の適用を申請し倒産し、国有化されたのでした(2013年12月9日に国有化は解消されました)。
GMが破産すると思っていた投資家は当時どれだけいたでしょうか。
私は今、複数のリサーチファームさんのお世話になっています。
次のリーマンショック級ショックを事前に警告してくれるであろう(期待するしかないですが)情報源は、私がお世話になっている複数のリサーチファームさん以外にもあると勿論思っています。
自分のカンだけで投資していると、次のリーマン級のショックが来た時に再びやられる。私の場合、これが基本にあります。だから私にはリサーチファームさんのレポートが欠かせません。