儲かる資産運用:繰り返し収入を生むオプション投②(プットオプション売りからの展開)

要約

株式のオプションを使って繰り返し収入を得る手法を紹介しています。この手法は過程がサイクルになっているので繰り返し収入を得られます。プットオプション売り⇒株式保有⇒コールオプション売り⇒現金保有⇒プットオプション売り、というサイクルです。オプション投資家は買い手が多勢ですが、この手法では売り手となり収入を獲得します。前に書いた、繰り返し収入を生むオプション投資①(プットオプション売り)で紹介したようにプットオプション売りを実行した後、期限日の株価が権利行使価格より安くなってしまうこともあり得ます。その場合は、株式を買い取り保有します。そして、その株価が売ってもいいと思う水準にまで上がった時にコールオプションを売って収入を得ることができます。

目次

  1. 先ずは、プットオプションを売って収入を得る
  2. プットオプションの期限日に株価が権利行使価格より安くなっも慌てることはありません
  3. 今度は、コールオプションを売って収入を得ることが出来ます
  4. コールオプション とは
  5. コールオプションの買い手
  6. コールオプションの売り手
  7. 期限日に株価が権利行使価格より安ければ、再度コールオプションを売れます
  8. 期限日に株価が権利行使価格より高くなっも慌てることはありません
  9. また、プットオプションの売りから始める
  10. 配当のある株式なら、株式保有中も配当収入が得られます

1.先ずは、プットオプションを売って収入を得る

株式のオプションをメインに据えて、繰り返し収入を得る投資手法を紹介しています。

株式のオプションを使って繰り返し収入を得ようとする場合、最初に株式のプットオプションを売ることから始めると、どうして繰り返し収入が得られるのかを理解しやすくなります。

株式のオプションを売って収入を得ることについての詳細は、前に書いた記事、
繰り返し収入を生むオプション投資①(プットオプション売り) に記してありますので、ぜひご参照ください。

2.プットオプションの期限日に株価が権利行使価格より安くなっも慌てることはありません

繰り返し収入を生むオプション投資①(プットオプション売り)では、私の実体験も紹介しました。

ただ、期限日に株価が権利行使価格より安くなったらどうするのかについては何も記していません。

でも、期限日に株価が権利行使価格より安くなっても慌てることはありません。その場合のどう対処するのかについて紹介します。

結論を言いますと、期限日に株価が権利行使価格より安くなった場合は、プットオプションの売り手の義務を果たします。つまり、株式を買い取ります。

このとき、現金を手放し株式を買い取ることになります。ここで思い出してほしいのは、買ってもいいと思っていた株式を、買ってもいいと思う水準まで下がった株価で買い取っているということです。なので、株式を買い取る際にストレスは感じないはずです。

繰り返し収入を生むオプション投資①(プットオプション売り)で紹介した通り、 売るべき株式のプットオプションの銘柄については、買ってもいいと思う株式の王っとオプションから選ぶことが非常に重要、ということです。また、株式のプットオプションを売るタイミングについては、株価が買ってもいいと思う水準まで下がった時に株式のプットオプションを売ることが非常に重要、ということです。同時に、権利行使価格については、その時の株価に近いものを選ぶことも非常に重要、ということです。初めの、株式のプットオプションを売るという入り口のところがちゃんとできていれば、株式を買い取ることは問題になりません。ただし、現金が必要であることを忘れないでください。

買ってもいいと思う水準まで下がった株価で株式を買えば、その後株価は上昇する可能性が高いわけです。 株式を買い取ったら、株価が上がるのを待ちましょう。

3.今度は、コールオプションを売って収入を得ることが出来ます

上の ❝期限日の株価が権利行使価格より安くなっも慌てることはありません ❞ のセクションでは、プットオプションの売り手がその義務を果たし、株式を買い取って、その株価が上がるのを待つところまで紹介しました。

これから、株式を買い取って持っているというシチュエーションで、買い取った株式の株価が上がったらどうするかについて紹介します。

株価が上がって、売ってもいいと思う水準まで株価が上がったら、今度は、買い取った株式のコールオプションを売って収入を得ます。

買い取った株式のコールオプションを売ると直ぐに売った代金(コールオプションの価格)が手に入ります。

買い取った株式のコールオプションの期限日に起きることは2つ考えられます。

買い取った株式の株価が権利行使価格より安い場合は、何も起きずに済みます。つまり、買い取った株式は手元に持ったままになります。コールオプションを売った代金が初めに手に入っているので、その代金が儲けとなります。

買い取った株式の株価が権利行使価格より高い場合は、コールオプションの買い手に、その株式を売ってあげなければなりません。つまり、前に買い取った株式は手元から無くなり、その代わりに、その株式の売った代金が現金で手元に入ってきます。

4.コールオプション とは

コールオプションは、期限日に株価が権利行使価格より高かった場合に、権利行使価格でその株式を買うことが出来る権利、のことです。

5.コールオプションの買い手

株式のコールオプションの買い手は代金(オプション価格)を支払って、株式を買うことができる権利(期限日に、権利行使価格で株式を買うことができる権利)を手に入れます。

別の言い方をすれば、

株式のコールオプションを買った人には権利があります。その権利とは、“ あらかじめ決まっめた期限日に、あらかじめ決めた価格(権利行使価格)で、株式を買い取ることができる権利 ” です。

株式のコールオプションの買い手は、その株式の株価が上がることに賭けています。

なぜなら、株式のコールオプションの買い手が持っている権利は、期限日の株価が権利行使価格よりも高い場合にだけ使える権利だからです。

また、株価が上がることが株式のコールオプションの価格が上がる要因のひとつだからです。

株式のコールオプションについてのイメージですが、ここではとりあえず、株価が上がると株式のコールオプションの価格は大きく上がる、逆もまた同様、そういうものだ、とイメージしておいてください。

6.コールオプションの売り手

一方、株式のコールオプションの売り手は、株式のコールオプションの買い手が支払った代金(オプション価格)を直ぐに受け取れます。その代わりに、株式のコールオプションの買い手が権利を使って株式を買い取ると決断した場合には、株式のコールオプションの売り手はその株式を売ってあげなければいけません。

別の言い方をすると、

株式のコールオプションの売り手は、株式のコールオプションの買い手が権利を使う場合は、あらかじめ決めた期限日に、あらかじめ決めた価格(権利行使価格)で株式の買い取りに応じる義務を負います。つまり、その株式が株式市場でどんなに高くなっていたとしても、コールオプションの買い手にその株式を、市場で付いている株価よりずっと安いあらかじめ決めた 価格(権利行使価格)で売ってあげなければなりません。

株式のコールオプションの売り手は、期限日に株価が権利行使価格よりも安くなっていることを期待しています。なぜなら、期限日に株価が権利行使価格より安い場合、株式を売ってあげる義務が消滅するからです。それと同時に、コールオプションの買い手側では株式を買い取ることができる権利が無くなります。権利が無くなることは、すなわち、コールオプションの価値が 0 ( ゼロ )になるということです。

7.期限日に株価が権利行使価格より安ければ、再度コールオプションを売れます

前に買い取った株式のコールオプションの期限日に、その株式の株価が権利行使価格より安い場合 、その株式のコールオプションの売り手は、期限日に何もしなくて済みます。前に買った株式は手元に持ったままになります。始めに株式のコールオプションを売った代金を受け取っていますので、その代金が儲けということになります。

また、前に買った株式を手元に持ったままになりますので、再びその株式のコールオプションを売って収入を得ることが出来ます。

次の期限日にまたその株式の株価が権利行使価格より安ければ、また同じことが出来ます。その次の期限日にも同じことを繰り返すことが出来ます。

もちろん、コールオプションの期限日に、株価が権利行使価格よりも高くなることは十分あり得ます。その時には、下に記したように対処します。

8.期限日に株価が権利行使価格より高くなっも慌てることはありません

前に買い取った株式のコールオプションの期限日に、その株式の株価が権利行使価格より高い場合は、その株式のコールオプションの買い手に、その株式を売ってあげなければなりません。もしそうなったとしても、前に買い取った株式を売ってあげるだけです。

価格については、売ってもいいと思う水準まで上がった株価で売るわけですから、何の問題も起こりません。

前に買い取った株式の、コールオプションの権利行使価格で売ってあげるわけですが、権利行使価格は売ってもいいと思う水準を選んでいます。なので、その株式で売却利益が出ることになります。

この過程で、前に買った株式は手元から無くなり、その代わりに、その株式を売った代金が現金で手元に入ってきます。その後も繰り返し収入を得るためにはどうするか、下のセクションに記します。

9.またプットオプションの売りから始める

現金が手元に入ってきました。ならば、また株式のプットオプションの売りから始めます。詳細は、繰り返し収入を生むオプション投資①(プットオプション売り)に記してあります。

このように、株式のオプションを使って繰り返し収入を得ることが出来ます。

10.配当のある株式なら、株式保有中も収入が得られます

始めに株式のプットオプションを売る時に、配当のある株式のプットオプションを選んで売っていれば、その株式を買い取ることになってその後株価が上がるのを待っている間も、配当で収入が得られます。

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