- 2019-11-17
- FX
要約
FX業者が実施しているキャッシュバック・キャンペーンは、特に初心者には活用してほしいと思います。ただし、自分が預けられる預託証拠金を基に、獲得できるキャッシュバックのメリットと、費やす時間・手間との兼ね合いで取り組むかどうかを判断することが重要です。
目次
1.はじめに
FX業者のサイトの広告を見ていると、キャッシュバック〇〇円、という文字が目立ちます。万円台のキャッシュバック・キャンペーンもあるので、こういうキャンペーンに取り組んでみるのも悪い話ではありません。
しかし、FX投資は、特に初心者にとってはそう簡単ではないと思います。FX投資は気軽に手軽には始められる一方で、預託証拠金をすべて失うこともあります。慎重な方には、このようなリスクがあることを理由にFXへの挑戦を諦める方が多いかも知れません。
だたし、多くのFX業者が用意してくれているキャッシュバックを上手に活用すれば、FX投資を新たな収入源にしていくことも出来ます。キャッシュバックを味方につけて、FX投資を試してみましょう。
2.キャッシュバック金額と取引コストを比較して決める
たとえば、次のようなキャッシュバック・キャンペーンがあったとします。
(例)キャッシュバック2万円、ただし翌月末までに 500Lot 以上取引達成が条件。 米ドル/円のスプレッドは 0.2 銭。 レバレッジ倍率は25倍まで。
1米ドルあたりの取引コストが 0.2 銭です。1Lotの米ドルは1万米ドルです。なので、500Lotの取引は500万米ドルの取引です。
500Lotの米ドルを取引するのにかかるコストは、
0.2 銭 × 500万 = 100万銭 = 1万円.
キャッシュバック獲得条件達成にかかるコストは1万円です。
FX投資による損益が±0円だとしたら、このキャッシュバック・キャンペーン取り組むことで、正味1万円が手元に残るといいうことです。
これで納得できるかできないかで、取り組むかどうかを決めていきましょう。因みに私は取り組みました。
3.1回あたりの取引 Lot 数の目安を決める=取引回数の目安を決める
キャッシュバック獲得に必要な取引回数は、時間と手間をどれだけ費やすかに直結します。必要な取引回数を少なくすれば時間と手間は省けますが、多額の預託証拠金を預けなければなりません。預託証拠金を少なくすれば、必要取引回数が多くなり、時間と手間がかかります。なので、1回の取引Lot数、必要取引回数は、自分が預けられる預託証拠金との兼ね合いで決めることになります。
上の例の場合、500Lot以上取引することがキャッシュバック獲得条件です。
一度に500Lotの取引をすれば取引回数は1回で済みますが、20万米ドル≒2180万円(1米ドル=109円)の預託証拠金を預けらければなりません。
一方、一度に1Lotの取引にすれば、500回の取引が必要になります。預託証拠金については、43,600円で済みます (1米ドル=109円の場合) 。
また、一度に2Lotの取引にすれば、250回の取引が必要になります。預託証拠金については、87,200円が必要です (1米ドル=109円の場合) 。 ちなみにに私は、2Lotずつを目安にして取り組みました。
4.まとめ
まず、スプレッド(取引にかかるコスト)とキャッシュバック金額を比較し、FX投資の成果がゼロの場合に手元に残る金額をも積もります。次に、自分が預けられる預託証拠金から、必要な取引回数を見積ます。キャッシュバックのメリットと費やす時間・手間を天秤にかけて、取り組むかどうか決めます。