【ネットで海外送金④トランスファーワイズの海外送金サービスで手数料がお得に】

この記事では、銀行の海外送金サービスではなく、トランスファーワイズの海外送金サービスの利用方法を紹介します。

ただし、トランスファーワイズの海外送金サービスを利用するには、自分名義の海外銀行預金口座を持っておく必要があります。 【ネットで海外送金②】で紹介した様な自分名義の外国証券口座への送金は、残念ながらトランスファーワイズは実行してくれません。 この点は覚えておいて下さい。

まず、銀行の海外送金サービスと、トランスファーワイズの海外送金サービスの相違点を紹介します。

銀行の海外送金サービスは、銀行のための海外送金ネットワークを使って実行されます。【ネットで海外送金②】で紹介したケースがこれに当たります。日本の銀行がアメリカの銀行にむけて、銀行のための海外送金ネットワークを使っておカネを送ります。

一方、トランスファーワイズの海外送金サービスは、銀行のための海外送金ネットワークを使いません。日本からアメリカに送金する場合、次の2段階を経て海外送金が実現します。

《第1段階》利用者は自分名義の円預金の円貨をトランスファーワイズ名義の円預金口座に振込します(日本国内振込の実行)。

《第2段階》トランスファーワイズは、振り込まれた円貨に相当する米ドルを、トランスファーワイズ名義の米国銀行米ドル預金口座から自分名義の米国銀行米ドル預金口座に振込します(米国内振込の実行) 。

トランスファーワイズも多くの通貨に対応しています。米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円はもちろん、全部で21通貨を取り扱っています。各通貨の預金口座を持っていれば、日本円預金口座―米ドル預金口座間送金、日本円預金口座―ユーロ預金通貨間送金、さらに米ドル預金口座―ユーロ預金口座間送金も出来ます。実際には、多数の通貨組み合わせの送金は必要無いですが、いろいろな通貨の組み合わせの送金が出来、とてもフレキシブルです。

●手数料

このサービスは、50万円ぐらいまでの海外送金で強みを発揮し、海外送金手数料が銀行の海外送金サービスに比べて割安になります。一方、より多額の海外送金では銀行のサービスよりも手数料が高くなります。なので、海外送金を実行する前に手数料を比較してどちらのサービスを使うか決めてください。

●トランスフォーワイズの海外送金の作業は大きく分けて3つのパーツで構成されます。

【 パート1】 トランスファーワイズに送金内容を伝えます。

【 パート 2 】トランスファーワイズに本人確認書類とマイナンバーを提出します。

【 パート 3 】トランスファーワイズに円貨を銀行振り込みします。

では早速、手続を紹介します。



にアクセスして、トランスファーワイズ経由の海外送金を始めます。
(上の画像はトランスファーワイズへのリンクで、クリックできます)

ここでは、トランスファーワイズの初回の利用で、円預金 1,000 円を海外の米ドル預金口座に送金するケースを例にして、その手続を紹介します。


にアクセスすると次の画面が現れます。
(この画像はトランスファーワイズへのリンクで、クリック出来ます)

2つの金額入力欄が上下に並んでいます。

初期状態において上の金額入力欄は、通貨が日本円(JPY)で、金額は 200,000 になっています。

初期状態において下の金額入力欄は、通貨が英ポンド(GBP)で、金額はその時の為替レートで換算した 200,000 万円相当の英ポンドの金額が表示されています(手数料が差し引かれた後の受取金額で、この記事の作成時点では 1,366.12 でした)。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

2つの金額入力欄のうちどちらか一方を入力すれば、他方には自動的に計算された金額が表示されます。

この画面表示の意味はこうです。

日本国内の円預金から 200,000 万円を海外送金し →

     → 海外の英ポンド預金口座で、 1,366.12 英ポンドを受け取る

シンプルで分かりやすいです。

●トランスファーワイズは初めてという方に、トランスファーワイズの送金手数料(2019年3月 現在)のイメージを持っていただきたいので、ここで参考までに銀行と比較してみます

この画面に送金手数料も表示されていますので参考までに確認してみます。2つの金額入力欄の中間に白い文字で、「 1,366.12 JPY Total fees 」と記載があります。トランスファーワイズでは、20万円を海外送金する手数料が 1,366.12 円 ですという例です。SMBC信託銀行プレスティアの海外送金手数料は通常は 3,500 円です。ソニー銀行マネーキットでは通常は 3,000 円です。この場合は、トランスファーワイズの方が手数料が大幅に安くなります。ただし、送金金額が高くなるに連れトランスファーワイズの手数料は高くなります。なので、あるところで銀行の手数料を超えます。どこの海外送金サービスを使うかは、手数料を比べてから決めてください。記事作成時点(2019年3月)におけるトランスファーワイズの送金手数料(米ドル、ユーロ、英ポンドで受け取る場合)は、44万円を送金する際に約 3,000 円です。同じく、52万円を送金する際に約 3,500 円です。

●トランスファーワイズに送金内容を伝えます。

・送金金額を入力し、送金先の通貨を指定します。

上の日本円(JPY)送金金額入力欄( JPY の左 )に「1000」と入力します。

画面はこのようになります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

下段の通貨を米ドルに変更します。「GBP」の右の赤丸の辺りをクリックします。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

「USD United States dollar」をクリックします。

                      ”

緑色の[ Get Started ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

「個人」を選択します。

メールアドレスと、パスワードを入力します。これらは今後ログインする際に必要となります。

緑色の [ 口座を開設する ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

ここで送金金額を変更することもできます。また、注意事項が記載されていますので目を通します。

よろしければ、緑色の [ 次へ ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

・自分の氏名、住所、送金先である米ドル預金口座の情報など、必要事項を入力します。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

[ 個人口座 ] をクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

必要事項を入力していきます。

電話番号は、初めの「0(ゼロ)」を除いて入力します。

各項目で入力する文字が、半角ローマ字なのか、カナなのか、指定されていますので注意してください。

水色の [ 次へ ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

                      ”

[ 自分自身 ] をクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

⑴.口座名義人のフルネームは、ローマ字で入力します。

⑵.銀行口座が存在する国は、今回は、米国を選択します。

⑶.送金先である自分の米ドル預金口座の ルーティングナンバー を入力します。
* ルーティングナンバーは、口座開設後に送られてきた通知書類に記載されています。もしくは、小切手を受け取っていればそれを見ればわかります。小切手の最下段の左側に印刷されている数字が ルーティングナンバー です。

⑷.同口座の口座番号 を入力します。
* 口座番号 は、口座開設後に送られてきた通知書類に記載されています。もしくは、小切手を受け取っていればそれを見ればわかります。小切手の最下段の右側に印刷されている数字が 口座番号 です。

⑷.同口座の種別について、チェキングアカウントか、セービングアカウントか、どちらかを選択します。

一番下の、水色の [ 確認 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

●本人確認書類を提出します。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

自分が提出できる本人確認書類を選択します。ここでは一般的に多く使われている運転免許証のケースを例にして紹介します。

[ 日本の運転免許証 ] をクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                       ”

運転免許証の表面の画像と、同裏面の画像をパソコンにあらかじめ保存しておきます。

上図の赤丸で囲んだ水色の所をクリックすると、パソコン内のフォルダが開きますので、運転免許証の表面、裏面の画像をそれぞれダブルクリックします。そうしますと、画像がアップロードされ、上図の枠内に画像が表示されます。

同画面の一番下にある水色の [ 続行 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

●マイナンバーを提出します。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

提出できるマイナンバー関連書類を選択します。ここでは、マイナンバー通知カードを使うケースを例として紹介します。

[ マイナンバー関連書類(個人番号)を提出する ] の所をクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

赤い四角の辺りをクリックっすると、 パソコン内のフォルダが開きますので、マイナンバー通知カードの表面の画像をダブルクリックします。そうしますと、画像がアップロードされ、上図のように枠内に画像が表示されます。

一番下の 水色の [ 続行 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

次回の送金時の手続きについての注意事項が記載されていますので、目を通します。

水色の [ 続行 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

・送金の目的をリストから選択します。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

送金の目的を尋ねられるので、リストの中から選択します。ここでは [ 投資 ] を選択します。

[ 投資 ] をクリックすると、次のような画面になります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

水色の [ 次へ ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

・送金内容を確認します。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用


                      ”

送金内容を確認します。

[ 確認して続行 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

赤丸のところにチェックを入れ、緑色の [ 確認 ] ボタンをクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

トランスファーワイズへの入金方法は銀行振込のみです。

[ 送金手続へ進む ] をクリックします。

画面が変わります。

トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

送金資金(ここでは例として 1,000円)を振り込むトランスファーワイズ名義の預金口座の情報が記されています。これに従って送金資金の振り込みをすることになります。

同画面の下の方はこのようになっています。


トランスファーワイズのウェブサイトより引用

                      ”

ここまでの手続で、トランスファーワイズにおける海外送金の3つのパーツのうち2つが出来ました。【 パート1 】の送金内容を伝える。【 パート2 】の本人確認書類およびマイナンバーの提出。この2つが出来ました。

未だ【 パート3 】のトランスファーワイズに 送金資金(ここでは例として1,000 円)を振り込む作業が出来ていません。

トランスファーワイズに送金資金を振り込む作業については、トランスファーワイズのサイトで行うのではなく、自分が使っている銀行のネットバンキングサービスなどで実行します。トランスファーワイズへの振込が終われば、すべて出来上がりとなります。

トランスファーワイズへの振込が完了したら、そのことをトランスファーワイズに伝えるために上図の [ 銀行振り込みが完了しました ] ボタンをクリックします。これでアメリカの米ドル預金口座におカネが振り込まれます。お疲れさまでした。

直ぐには振り込まず、後でする場合は、 [ 後で振り込む ] をクリックして、しっかりとそのことをトランスファーワイズへ知らせましょう。

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